ポエム
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つぶらな瞳
目は閉じられたかも
知れないが 瞳は
全裸で夜を泳いでいた
そして 夢の表面を
こすりつけるように見ながら
夜明けへと
開かれてゆくのだ

水と空気とが起こす
きみの瞳の中の嵐よ
覚醒の手ほどきを心得た
海ほどの大きさの
氷が溶ける 飲みかけの
シャンパンが泡を浮かべている

誰にも遮れない
きみと朝との和解―
今日がバラ色に
午前四時をぼくへと接着する

仄暗い月の段々から
宇宙の影が
明るみに出される
空に向かって
夥しく傾斜する
つぶらな瞳がある
20/09/04 21:45更新 / 武中義人



談話室



■作者メッセージ
夜が、少しだけ長くなってきましたね。その分、朝が待ち遠しいです。

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