収穫の時
秋の切子細工のような
キラめき こぼれる雫よ
朝の大気は悠々と
空を広がらせ 小鳥たちを
遊ばせながら いずれ
あの街角から
光りそのものが曲がってくる
急角度で それも
ブレーキも持たずに―
ズンズンとぼくを追い越し
ブドウ棚に 熟す前の
最後の温もりを与え
濃い味を
酸っぱさから甘さに変える
明日は収穫の時
その間まで ぼくらは
大いに休むがいいよ
手袋を乾かしたり
長靴を裏返したり―
明日は収穫の時
見事に その
ひと粒ひと粒を
金色に染める
朝日が昇ってくるのを
今は待つ時―
キラめき こぼれる雫よ
朝の大気は悠々と
空を広がらせ 小鳥たちを
遊ばせながら いずれ
あの街角から
光りそのものが曲がってくる
急角度で それも
ブレーキも持たずに―
ズンズンとぼくを追い越し
ブドウ棚に 熟す前の
最後の温もりを与え
濃い味を
酸っぱさから甘さに変える
明日は収穫の時
その間まで ぼくらは
大いに休むがいいよ
手袋を乾かしたり
長靴を裏返したり―
明日は収穫の時
見事に その
ひと粒ひと粒を
金色に染める
朝日が昇ってくるのを
今は待つ時―