願い(ソネット)
―まだやめないのか と
目の死んだ友が言う―まだまだ
これからだ 上には幾らでもゆけるさ
私は目を輝かせ そして潤ませた
―ぼくには妻がいる お前には
分からぬ苦労だよ 彼はタバコをねじ伏せた
その灰皿から立ち昇る香りを吸わない
ように 私はひと息にグラスをあけた
―ぼくには守るべき詩がある 守るものから
挑戦してゆく馬鹿さ加減だ
(きみには分からぬ快感だよ)・・・
二人は20年ぶりに会ったのだった
だいぶん離れてしまったね お互い・・・
きみの未来に幸あれ と願う
目の死んだ友が言う―まだまだ
これからだ 上には幾らでもゆけるさ
私は目を輝かせ そして潤ませた
―ぼくには妻がいる お前には
分からぬ苦労だよ 彼はタバコをねじ伏せた
その灰皿から立ち昇る香りを吸わない
ように 私はひと息にグラスをあけた
―ぼくには守るべき詩がある 守るものから
挑戦してゆく馬鹿さ加減だ
(きみには分からぬ快感だよ)・・・
二人は20年ぶりに会ったのだった
だいぶん離れてしまったね お互い・・・
きみの未来に幸あれ と願う