荒野
究極の生の歓喜の戦慄を求める者は
響きとしかいいようのない音素の震えに
目を瞑って耳傾けるしか方途はない
感覚は常に見張られた通過者である
夕暮れ 暗い平面から立ち昇る
この立体的な現在社の聞き分ける
シンボリックで交換不能な音階は
荒野の静寂に晒された月光の囁きである
その荒野に 時間と風が氾濫している
待つ時間と傷を癒す優しい砂のような風である
翌朝のことに心配りをする準備の時間と
今日一日の疲れを休める風紋の形作られる自然と―
賑やかだった真昼への郷愁が ある
一定の間隔を持って蘇ってくる それを
微笑みながら星たちに語り掛けようとする
健気で眩い想い出のような眠る前のひと時
身体は地にあるが 魂は宇宙の広がりの
許す限りのか黒い光りの渦の中にたゆたう
記す術もない形としての未来の開示は
この荒野の夜明けと共に始まってゆくのだ
響きとしかいいようのない音素の震えに
目を瞑って耳傾けるしか方途はない
感覚は常に見張られた通過者である
夕暮れ 暗い平面から立ち昇る
この立体的な現在社の聞き分ける
シンボリックで交換不能な音階は
荒野の静寂に晒された月光の囁きである
その荒野に 時間と風が氾濫している
待つ時間と傷を癒す優しい砂のような風である
翌朝のことに心配りをする準備の時間と
今日一日の疲れを休める風紋の形作られる自然と―
賑やかだった真昼への郷愁が ある
一定の間隔を持って蘇ってくる それを
微笑みながら星たちに語り掛けようとする
健気で眩い想い出のような眠る前のひと時
身体は地にあるが 魂は宇宙の広がりの
許す限りのか黒い光りの渦の中にたゆたう
記す術もない形としての未来の開示は
この荒野の夜明けと共に始まってゆくのだ