ポエム
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両手を広げながら
今朝も両手を広げながら
空に向かって大きく微笑んでみる
その後 地面に目をやると
その目が涙に湿ってゆくよ

透き通ってゆく光が影を作る
か黒く輝いていて そこに
紋黄蝶が一羽 羽根を休める
午後のゆるやかな時の作用である

私の痛む右腕をめがけて
陽光は労わるように温もりを与える
それさえも小さな幸せに思える
春になって 気が狂いそうなのを我慢して―
24/04/10 14:14更新 / 武中義人



談話室



■作者メッセージ
風は思ったより冷たくて、橋の上で何度もくしゃみをしました。

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