ポエム
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もっと先まで(ソネット)
季節は今 ガラスの中で甘い
夜風を聞いている それはまるで
奏でられた音楽のように快く
耳朶から唇に垂直に降りてくる

独りで味わうにはもったいないが
彼には側に誰もいないのだ
それでも世界と微笑みを分かち
合うことはできる その日々を楽しめ

もっと先まで・・・この樹のひと枝が
指差す空の彼方を超えて
更に広い呼吸のできる場所まで―

それは<場所>と<時間>の
釣り合いの取れたところである その
向こうに点としての始まりがある
24/03/20 17:31更新 / 武中義人



談話室



■作者メッセージ
朝から大変な天候でした。夜は嵐が唸っていました。今は晴れて落ち着いています。これから少し休みます。

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