ポエム
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こころの凪(秋にできた歌)
時刻は急に輝きを帯びて
午後10時を示すのは何故か―
星座の中で星が安心していられるように
この時刻に私も潜り込んでみよう

小さな幸せであるかも知れない
毎日のことであるが ここから
私へと雪崩れ込んでくる思索は
或る道を示しているのではないか―

よくは分からない 大袈裟に
思い至らなくてもよいかも知れない
しかし 私に進むべき歩数が
まだ残されているとしたら それに

賭けよう 個人的に過ぎることかも
知れない だが<他>も個人であれば
<自>の個も守られてしかるべきでは―
<他>・<自>の変遷 絡まり そして発展―

机の上にコスモスを一輪差して措いた
昼間 そのピンク色が余りに優しかったので
花には失敬だが 七分目くらいで切って
牛乳壜に活けて措いた 今10時半

語らいと見守りとはこういうことなのか―
たった一本の秋の桜に教えられた
今日の貴重な発見であった
明日の朝 静かに小川に流そう

小石は歓迎してくれるであろう
波は満面の笑顔で それを
下流に運んでいってくれるであろう
今夜のこころの凪をありがとう と―
24/01/21 14:21更新 / 武中義人



談話室



■作者メッセージ
今日は雨上がりの穏やかな天気です。

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