ポエム
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樹々は空に向かい
空はその成長を助ける
川は海に向かい
沈黙の海が饒舌になる

陽光が緑葉の隙間から
その影をぼくの頬に斑に作った
それをそっくり小川に流すと
勢いよく明るくそれは光るのだった

夕暮れ時 少し雨が降って
真昼の埃が洗い流された時
樹は今日の分の年輪を続きに描く

夜がきて 川灯りが涼しく
明日の日の出を印象している
さあ 眠ろう 夢の中に展望は溢れる
20/08/21 19:13更新 / 武中義人



談話室



■作者メッセージ
幸田文さんの、<木>という随筆集がお薦めです。薄い本なので、すぐに読めます。木、を樹、に代えて作ってみました。

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