ポエム
[TOP]
夜話
秋のふさふさした闇の中で
この一杯のコーヒーは
私の気持ちを鎮め 明日へと
羽ばたく微笑みを創り上げる

それは未来への可能性に
過ぎないが 歴とした
潜在能力を持っていると信ずる
私はそのことに賭けざるを得ない

いくら誹られても いくら
馬鹿にされても 目の位置は
常に明日へと向かっている
私は愚かであり小さい

しかし生あるものとして
この<生>をとことんまで
活かしてみようと決意したのだ
独りよがりであってもよい

そのために何をしてきたかは
問うところではない 何がしかの
環境が私の仮面を剥ぎ取り
素面で現実に向かわせたのだ

それは決して部分的な時間で
測られるべきではなく 連綿とした
尽きるまでの列で計測されて
然るべきものと信ずる

オリジナルなものは何もないが
唯一の存在者としてのこの
抗弁は 他者の存在を 何ら
無にすることはないのである

他あっての自 として
幾ばくかの連携を図るとしたら
私はもっと開かれて そして
優しくなれるような気がする
23/11/29 19:26更新 / 武中義人



談話室



■作者メッセージ
少し風邪を引いていました。昨夜は汗びっしょりで夜中に目覚めました。

TOP | 感想 | メール登録


まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c