日常の<豊作>
どんな夜と結びついて
ゆくのだろう この真昼は―
天気がいいので自転車で
少し遠くへ買い物に行く
風は思ったより冷たく
橋の下を水鳥の揺曳するのを見る
軽やかな水しぶき―その
ひとつひとつに微笑みがあるようで―
渡りきると国道に出る 長い
信号を待って 少し上り坂の道を行く
古びたみ堂が仏を祀っている
歴史が急速に空に花を咲かせる
辿り着いたドラッグストアの広い駐車場―
屋根の影が駐輪場を覆っている
もう少し先に図書館がある
帰りに何冊か借りてゆこう
美味そうなチーズがあったので
それを買って 風の凪いだ通りを走る
このような真昼 会釈をしながら
通り過ぎる見知らぬ人も<豊作>だ
ゆくのだろう この真昼は―
天気がいいので自転車で
少し遠くへ買い物に行く
風は思ったより冷たく
橋の下を水鳥の揺曳するのを見る
軽やかな水しぶき―その
ひとつひとつに微笑みがあるようで―
渡りきると国道に出る 長い
信号を待って 少し上り坂の道を行く
古びたみ堂が仏を祀っている
歴史が急速に空に花を咲かせる
辿り着いたドラッグストアの広い駐車場―
屋根の影が駐輪場を覆っている
もう少し先に図書館がある
帰りに何冊か借りてゆこう
美味そうなチーズがあったので
それを買って 風の凪いだ通りを走る
このような真昼 会釈をしながら
通り過ぎる見知らぬ人も<豊作>だ