ここと今(ソネット)
ここにいられることが
どれほど素晴らしいことか
今を感じられることが
どれだけ哀しく逞しいことか―
川面伝いに視線を
走らせてゆけば
川底の小石の煌めきが
空の大きさを反射している
今は真昼だが もうすぐ
夕暮れが迫ってくる
秋の素肌色の夕闇が―
それから冷たい夜がきて
月や星の音色を聞きながら
私は甘い睡眠に落ちてゆく
どれほど素晴らしいことか
今を感じられることが
どれだけ哀しく逞しいことか―
川面伝いに視線を
走らせてゆけば
川底の小石の煌めきが
空の大きさを反射している
今は真昼だが もうすぐ
夕暮れが迫ってくる
秋の素肌色の夕闇が―
それから冷たい夜がきて
月や星の音色を聞きながら
私は甘い睡眠に落ちてゆく