点景
晩夏の砂金のような陽光が
肌を直接刺してゆくのは快い
そして公園の砂場に手を入れれば
ビビッと感電するような熱さだ
鉄棒も握れないくらいの熱を持ち
その近くの噴水はキラキラと
やや生々しくもあるように
照り輝いている 鳩が水を飲んでいる
怯える気色も全くなく
悠々と真昼の祝福を享けている
私はそれらを眺めながら
アイスクリームを食べていた
沿道の向日葵がまるで
微笑むように首を持ち上げる
高校生が水をやっていた
真っ黒に日灼けした逞しさだ
今 1時過ぎの普通列車が
踏み切りを通り抜けてゆく
赤い車体は目に痛い 加速して
踏み切りは勢いよく上がった
コオロギが一匹 仲間を
呼ぶように跳ねていった
遠くで雷が鳴った―雨が
近いぞ―自転車を漕いだ
汗まみれで辿り着いた我が家
顔を石鹸で洗うと キュルキュルと
タオルが滑ってサッパリとした
降り始めた激しい雨がひとときの涼を―
肌を直接刺してゆくのは快い
そして公園の砂場に手を入れれば
ビビッと感電するような熱さだ
鉄棒も握れないくらいの熱を持ち
その近くの噴水はキラキラと
やや生々しくもあるように
照り輝いている 鳩が水を飲んでいる
怯える気色も全くなく
悠々と真昼の祝福を享けている
私はそれらを眺めながら
アイスクリームを食べていた
沿道の向日葵がまるで
微笑むように首を持ち上げる
高校生が水をやっていた
真っ黒に日灼けした逞しさだ
今 1時過ぎの普通列車が
踏み切りを通り抜けてゆく
赤い車体は目に痛い 加速して
踏み切りは勢いよく上がった
コオロギが一匹 仲間を
呼ぶように跳ねていった
遠くで雷が鳴った―雨が
近いぞ―自転車を漕いだ
汗まみれで辿り着いた我が家
顔を石鹸で洗うと キュルキュルと
タオルが滑ってサッパリとした
降り始めた激しい雨がひとときの涼を―