ポエム
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出会い
かすかな温もりと
静かなほころびが
夜の夢に滲んでは
音もなく消えてゆく

   *

―出会い―という名の
人生のときめきを
迎え入れるこの肉体の
何という逞しさよ

   *

できれば永久に
この列車に乗っていたい
岬の希望を 熟した
果実として味わうために―

   *

生の息吹きは
今朝 再び
ぼくの唇に訪れ
今日の可能性を具現化する

   *

大地の核心より
ほとばしる明日よ
今日から明日を生きることに
何のためらいもない

   *

もし哀しみがなければ
ぼくの愛したものは
もうどこにも 存在
しなくなってしまうだろう

   *

翼のある月が夜に架かり
そこから明日の
星たちの運行の準備が
行われるのだろう

20/08/20 23:48更新 / 武中義人



談話室



■作者メッセージ
暑く眠れない夜、天気の良い夜空の星に導かれて、暫し、時の経つのも忘れます。

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