ポエム
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夜明け
目が降り注ぐ夜明け その中の
二つがぼくの眼窩に嵌まり込み
ぼくは目覚めてゆく そして目は
失われることはないのであった

か細い神経のそれは発条であった
視力は目を信じ やがて目は
自然に見ることを覚えた それが
今のぼくの目でもあるだろう

やがて夜が来る 目の交代の
時間だ 新しいものや事を映すために
ひと晩とは短すぎるくらいだね

朝を横目でにらんでいた
そんな仕種ばかりが想い出される
きっと明るい場所を嫌って
隠花植物と戯れていたかったのだろう

ぼくはぼくのそんな過去を
否定はしない ただ―良く頑張ったね
とだけ言ってやりたい だって今
こんなに朝日と戯れるのが愉しいもの・・・
23/06/10 17:24更新 / 武中義人



談話室



■作者メッセージ
過去は生きている、それは明日へと、きっと繋がっているから。

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