氷菓子
―馬鹿野郎!とだけ言って
舌を噛み切ったあいつのために
今 ぼくは生きることのその意味を
こころの奥で明るい疼きと共に感じる
きみは確かに太陽を憎んでいた
だが 今のぼくはどうだ 太陽の前で
大きく腕を伸ばす これを―裏切り
ときみは呼ぶのだろうか・・・
きみとぼくのあの時の二十歳は
脆い氷菓子のようだった きみは
壊れないように急いで食べた
ぼくはまだそれを食べ切れないでいる
舌を噛み切ったあいつのために
今 ぼくは生きることのその意味を
こころの奥で明るい疼きと共に感じる
きみは確かに太陽を憎んでいた
だが 今のぼくはどうだ 太陽の前で
大きく腕を伸ばす これを―裏切り
ときみは呼ぶのだろうか・・・
きみとぼくのあの時の二十歳は
脆い氷菓子のようだった きみは
壊れないように急いで食べた
ぼくはまだそれを食べ切れないでいる