ポエム
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氷菓子
―馬鹿野郎!とだけ言って
舌を噛み切ったあいつのために
今 ぼくは生きることのその意味を
こころの奥で明るい疼きと共に感じる

きみは確かに太陽を憎んでいた
だが 今のぼくはどうだ 太陽の前で
大きく腕を伸ばす これを―裏切り
ときみは呼ぶのだろうか・・・

きみとぼくのあの時の二十歳は
脆い氷菓子のようだった きみは
壊れないように急いで食べた
ぼくはまだそれを食べ切れないでいる
23/05/27 22:06更新 / 武中義人



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