ポエム
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生誕
海に夜が堕ちると その
底から<朝>が蠢き始める
月と星は互いに庇い合いながら
その生誕を祝福してゆく

色相が万感色に変じて
いずれの絵師も描けなかった
その変化に即応するように
今日一日が成り立ってゆく

窓が開けられるその時に
陽光は輝きを増して
目に直接くる重みによって
その明るみは滴ってゆく

花に―咲きこぼれた
勲章としての微笑みが
私たちの両頬に宿れば
花弁は女性の腰のようにくねる

笑いでいっぱいの庭で
一杯のコーヒーを啜る
というのはどうだろう?
湯気が立ち昇る 朝日が

それを惜し気もなく
虹の切れ端に変えては
味覚を優しく刺激するのも
新しい朝への思いやりであろう
23/04/19 04:08更新 / 武中義人



談話室



■作者メッセージ
おはようございます。今日一日を始めてゆきましょう。

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