ポエム
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涙もろくなって―
透き通ってゆく光りが
影を作る か黒く
輝いていて そこに
蝶が一羽 羽根を休める
午後のゆるやかな
時の作用である

私の痛む右腕をめがけて
陽光は労わるように
温もりを与えるが
それさえも小さな
幸せに思える
春になって 気が
狂いそうなのを我慢して―

今朝を両手に広げながら
空に向かって 大きく
微笑んでみた そのあと
地面に目を遣ると
その目が 涙に
湿ってゆくよ
23/03/13 18:52更新 / 武中義人



談話室



■作者メッセージ
今日は、思ったより寒く、(雨上がりでした)温かいコーヒーが美味しかった。

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