ポエム
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予兆
明日へと手を差し伸べる
その手の何と力強いことよ
岩を破る隠された泉のように
今日を全速力で駆けてゆく
夜の深みは静けさと戯れ
開花することだけを夢見る
花のようだ その予兆に
むず痒ささえ感ずるほどだ
明日の朝 庭先に ひとつの
<美>が聳え立つであろう

宇宙と呼応する精神が
見開かれた目の極限で
果実のように潤ってゆく
時が熟してその雫のような
時刻は私に可能性の海を拓く
23/02/27 08:35更新 / 武中義人



談話室



■作者メッセージ
季節が温度を湛えています。

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