こんなことしか出来なくて―
真昼のシワが そのままの形で
海面に輝く カモメの群れが
勢いよく空に挨拶をしにゆく
―良い天気をありがとう―と
砂粒がキラめいて ぼくの顔を
更に微笑ませる 皆 美しい
もう少ししたら橙色の薄い光線が
この海を覆うだろう その時
きみに電話をしよう 都会の人混みに
今日も負けないように頑張ったきみに―
この風景の骨格が ひとつびとつ
きみに重なってゆけば 夕暮れだ
風も出てきた ぼくは沖合いのタンカーに
手を振って 車のエンジンをかけた
海面に輝く カモメの群れが
勢いよく空に挨拶をしにゆく
―良い天気をありがとう―と
砂粒がキラめいて ぼくの顔を
更に微笑ませる 皆 美しい
もう少ししたら橙色の薄い光線が
この海を覆うだろう その時
きみに電話をしよう 都会の人混みに
今日も負けないように頑張ったきみに―
この風景の骨格が ひとつびとつ
きみに重なってゆけば 夕暮れだ
風も出てきた ぼくは沖合いのタンカーに
手を振って 車のエンジンをかけた