ポエム
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愛しきひとよ
温めれば濃くなる ぼくときみの
こころの密度は―ぼくが生き
きみが生きるこころの この二人の
人生―いつまでも続いてゆくよ

まるで列車のレールのように
新しい響きを載せて―山奥に
夏がきました 濃い緑が太陽の
中心から溢れ出てゆきます

ぼくらは太陽―少なくとも お互いの
温もりを求める―求めるのは
イケませんか? きみの優しさを―

明日は雨が再び降ると聞く
愛しきひとよ きみのパラソルは明るい色で
街の中に ほら こんなにも咲くでしょう
22/08/06 10:52更新 / 武中義人



談話室



■作者メッセージ
国道を往っていると、公園の樹に蝉が止まって、しきりと樹液を吸っていました。それを見るにつけ、微笑ましいのです。

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