窓辺から―
窓ガラスが一面 真っ白に
耀いている 真昼の海―
飛行機雲と吃水が
同じ向きに進行する
イルカが銀色の波を
空に逆流させている
バラ撒かれた指よ 指紋は
クサビ形文字を形成する
今 海は波に嫉妬し
蝶のように上昇してゆく
空が海に落ちる 或いは
海が空に駆け昇る
濃度の濃くなった岸辺よ
そこに浜百合が群生する
窓ガラスが真っ赤に染まった
輝きはそのままキラめきに化す
耀いている 真昼の海―
飛行機雲と吃水が
同じ向きに進行する
イルカが銀色の波を
空に逆流させている
バラ撒かれた指よ 指紋は
クサビ形文字を形成する
今 海は波に嫉妬し
蝶のように上昇してゆく
空が海に落ちる 或いは
海が空に駆け昇る
濃度の濃くなった岸辺よ
そこに浜百合が群生する
窓ガラスが真っ赤に染まった
輝きはそのままキラめきに化す