ポエム
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海鳴り(ソネット)
海鳴り 互いにこころで
感じて 背を向けて 急に
振り向く 同時―きみが
笑う ぼくも海に輝くきみを

見て笑う きみの背後の海は
今 太陽の汀にあり―産まれたての
ヴィーナスー生きることを
可能にするきみとぼくの接点として―

ぼくらの小ささ 太陽の大きさ
等しく海に溶けて 微睡む
ように優しくぼくらを迎える

遠くをゆっくりゆく客船が
ぼくらのバランスのように動く
それはきっと優しさによって操られる―
22/02/27 06:24更新 / 武中義人



談話室



■作者メッセージ
―春がここまで来ています。嬉しいことです。

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