たまの休みに―
誰も空にはなれず
いつも地上に寝そべっている
または歩きながらグミを食べ
お互いに現在を忘却している
それでもいいのだ 微笑むならば―
恋人の誘う香りと
甘い口づけの苦さと
海のように重い乳房と―
花が咲きました きみの
黒髪によく似合いそうだよ
猫のようにすばしっこく
チキンカツを頬張るきみよ
帰りの電車で二人は眠った
決まって私の腕を執って
安らかに寝息を立てるきみ―
ひと駅前で起きたのはよかった
デパートで―きみは
賢そうに思案気に 口に
手を当てて 今晩の
献立を考えながら買っている
誰も空にはなれず
しかし 空を目指して
毎日は巡る きみの私より
重い体重がそれを物語っている
いつも地上に寝そべっている
または歩きながらグミを食べ
お互いに現在を忘却している
それでもいいのだ 微笑むならば―
恋人の誘う香りと
甘い口づけの苦さと
海のように重い乳房と―
花が咲きました きみの
黒髪によく似合いそうだよ
猫のようにすばしっこく
チキンカツを頬張るきみよ
帰りの電車で二人は眠った
決まって私の腕を執って
安らかに寝息を立てるきみ―
ひと駅前で起きたのはよかった
デパートで―きみは
賢そうに思案気に 口に
手を当てて 今晩の
献立を考えながら買っている
誰も空にはなれず
しかし 空を目指して
毎日は巡る きみの私より
重い体重がそれを物語っている