ポエム
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春の喫茶店で
きみの大理石の歯よ
陽光を滑らかにし
この真昼を一番に
望ましい形にするものよ

微笑みの加速度は増し
空間を会話で満たし
時折伏せる目の
何と潤んでいること―

席を立って 私の
腕を執り スキップするように
ズンズンと進んでゆくきみよ

人混みは成熟し しかし
何かに挑むかのように
二人は溌剌と歩を進めた
22/01/26 23:39更新 / 武中義人



談話室



■作者メッセージ
光りの密度が濃く、透き通ってきました。嬉しいことです。

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