月
月の裏面の暗い部分―
明るく照らし出されて
黄金色に輝く部分―
どちらも月の表情である
この汚れた地上から
かすかな祈りがそこに届くか―
生きてありたいと願う気持ちと
どうにでもなれと捨て鉢に思う心持と―
同時並行して月の面はキラめく
静か過ぎる夜半 半狂乱のように
書物のページをめくる手を休め
見入れば西の空に―
私はもっと展かれなけばならない
この小さな肉体と精神とで
宇宙に立ち向かってゆかねばならない
鳥のように思い 花のように咲く
それが唯一残された私の願い
その想いを月(あなた)よ 受け取って下さい
明るく照らし出されて
黄金色に輝く部分―
どちらも月の表情である
この汚れた地上から
かすかな祈りがそこに届くか―
生きてありたいと願う気持ちと
どうにでもなれと捨て鉢に思う心持と―
同時並行して月の面はキラめく
静か過ぎる夜半 半狂乱のように
書物のページをめくる手を休め
見入れば西の空に―
私はもっと展かれなけばならない
この小さな肉体と精神とで
宇宙に立ち向かってゆかねばならない
鳥のように思い 花のように咲く
それが唯一残された私の願い
その想いを月(あなた)よ 受け取って下さい