散歩者
花の空間―その小ささよ
自らの伸びる意志によって
突き出された無限の調和よ
その根っ子から宇宙は開けてゆく
暁の星の序列に 私の目は
瞬く 一個の限られた空洞
として それはパクッと暗闇をも
食べ尽くしてしまいそうだ
庭が小川に向かって傾いている
苔が水分を吐き出し その流れ
それは朝を真っ二つに引き裂いた
そこから朝日は昇ってゆく
午前5時の静かな散歩者は
周りから微笑む術を学んだようだ
自らの伸びる意志によって
突き出された無限の調和よ
その根っ子から宇宙は開けてゆく
暁の星の序列に 私の目は
瞬く 一個の限られた空洞
として それはパクッと暗闇をも
食べ尽くしてしまいそうだ
庭が小川に向かって傾いている
苔が水分を吐き出し その流れ
それは朝を真っ二つに引き裂いた
そこから朝日は昇ってゆく
午前5時の静かな散歩者は
周りから微笑む術を学んだようだ