口づけて―
秋の陽が生気を弾かせて照る
麦畑で 黄金色の穂に
寄って ぼくらは抱き合った
ぼくの口づけは きみを
生まれた場所に還す それから
生まれた時忘れたものを
想い出そうとして きみはぼくの
唇に歯型をきつくつける
星が出ていて 真昼の星が
その衣をひるがえしながら
きみの口の中に忍び込む
それから光り―宇宙的言語で
二人は二人の未来を語り
夕暮れまでの2時間を体内に燃やし続けた
麦畑で 黄金色の穂に
寄って ぼくらは抱き合った
ぼくの口づけは きみを
生まれた場所に還す それから
生まれた時忘れたものを
想い出そうとして きみはぼくの
唇に歯型をきつくつける
星が出ていて 真昼の星が
その衣をひるがえしながら
きみの口の中に忍び込む
それから光り―宇宙的言語で
二人は二人の未来を語り
夕暮れまでの2時間を体内に燃やし続けた