ポエム
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空の蒼い鼓動の静けさが
私へと明るい波動をもたらす
この黒光りする影のうつろいよ
底に宇宙を垣間見させる窓よ

銀の音響は私の身体じゅうに
谺のような痕跡を形作る
そしてそれは瞬時に消え失せる
眠りへとこの両目を解き放つ

暫くして 会話の途切れが
夢の裡で微笑むボールのように
幾つも幾つも転がって過ぎる

目覚めて―真昼の極 黄金の
嘴は研がれた 語るに任せよ
あとは上昇する幸福に身を委ねよ
21/09/05 15:05更新 / 武中義人



談話室



■作者メッセージ
久しぶりに晴れました。この田舎で、夜は秋虫の夜通し啼く声を聴き、昼間は、蝉たちの精一杯な歌声に、耳を傾けています。

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