朝焼け
静謐がひとつ 夜に展けてゆくのか
朝の饒舌を予告して それは星の
落下を早める 月が脳細胞を
甦らせるために 私を正しく眠らせる
夢を語らせる醒め際 私の血管は
太くなり そこを幾艘もの漁船が往く
夜更けに網を揚げ 午前三時に
競りに出されるその収穫物よ
指で示されるその値段のなんと美しい
ことだろう 微笑みながら金銀が
沙漠の中から掘り返されるようだ
やや疲れた足取りで帰る私に
朝飯を奢ろう―と言ってくれた仲間
彼もまた大漁だったに違いない
朝の饒舌を予告して それは星の
落下を早める 月が脳細胞を
甦らせるために 私を正しく眠らせる
夢を語らせる醒め際 私の血管は
太くなり そこを幾艘もの漁船が往く
夜更けに網を揚げ 午前三時に
競りに出されるその収穫物よ
指で示されるその値段のなんと美しい
ことだろう 微笑みながら金銀が
沙漠の中から掘り返されるようだ
やや疲れた足取りで帰る私に
朝飯を奢ろう―と言ってくれた仲間
彼もまた大漁だったに違いない