明日へ向かって―
闇の芽が金色に輝く
夕暮れ時―7時の意匠よ
星はニキビのように空を埋め
明日の晴天を予告している
鳥が塒に帰るのか 羽ばたきの
鋭さがぼくに海鳴りのように届く
猫が餌を求めて 夜のしぶとさの裡を
目を殺気立たせて徘徊している
月が 泡立ったような光の中で
己れの満ち欠けを計量する時
野球帰りの少年が 不意に
自転車を降りて素振りを始める
金属バットが月影に映え
暫くして少年は―よし!と言って自転車を漕いだ
夕暮れ時―7時の意匠よ
星はニキビのように空を埋め
明日の晴天を予告している
鳥が塒に帰るのか 羽ばたきの
鋭さがぼくに海鳴りのように届く
猫が餌を求めて 夜のしぶとさの裡を
目を殺気立たせて徘徊している
月が 泡立ったような光の中で
己れの満ち欠けを計量する時
野球帰りの少年が 不意に
自転車を降りて素振りを始める
金属バットが月影に映え
暫くして少年は―よし!と言って自転車を漕いだ