クレシェンド
壁のような眠りよ ぼくの前に
立ちはだかって ぼくを仮死に導き
夢の奔流でぼくを掬う その
逞しき樹のような眠りよ
樹は夜に枝を伸ばし 月の
カケラを噛み砕き 星の瞬きに
その成長を委ねる そして 潮が
満ちる時 ガッと生命を吐き出す
その生命はぼくのもの? きみとぼくが
作りなした清きもの? それは
太陽の息吹きを受けるために産まれた
朝に祝福され 夜に抱かれ
真昼にその生命を育むために産まれた
神聖なる命よ 恵あれ―と願う
立ちはだかって ぼくを仮死に導き
夢の奔流でぼくを掬う その
逞しき樹のような眠りよ
樹は夜に枝を伸ばし 月の
カケラを噛み砕き 星の瞬きに
その成長を委ねる そして 潮が
満ちる時 ガッと生命を吐き出す
その生命はぼくのもの? きみとぼくが
作りなした清きもの? それは
太陽の息吹きを受けるために産まれた
朝に祝福され 夜に抱かれ
真昼にその生命を育むために産まれた
神聖なる命よ 恵あれ―と願う