ポエム
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開かれた日
 1

小鳥が鋼のような
翼を上下させる 空気が
攪拌されて 何かの破片の
ように キラキラと輝く朝―

 2

急に忘れかけていた言葉が
頭を寄切る それは独語で
<Etwas>というのだ あらゆる
存在の許されて然るべき刻―

 3

何度か目蓋をこすると
眠気が宙空に拡散されて
後は 冷たい空が
冷たく新鮮な空気を起こす

 4

カンナの咲いている畑の
中に カラスが一羽 その
黒々とした体で 何度も
嘴を突き刺している

 5

あやうく開かれた日―
この一日に何をしよう
何ができる? そのことを
命の先端で考えている
21/06/09 22:57更新 / 武中義人



談話室



■作者メッセージ
思ったより、今日は暑く、Tシャツで充分でした。

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