開かれた日
1
小鳥が鋼のような
翼を上下させる 空気が
攪拌されて 何かの破片の
ように キラキラと輝く朝―
2
急に忘れかけていた言葉が
頭を寄切る それは独語で
<Etwas>というのだ あらゆる
存在の許されて然るべき刻―
3
何度か目蓋をこすると
眠気が宙空に拡散されて
後は 冷たい空が
冷たく新鮮な空気を起こす
4
カンナの咲いている畑の
中に カラスが一羽 その
黒々とした体で 何度も
嘴を突き刺している
5
あやうく開かれた日―
この一日に何をしよう
何ができる? そのことを
命の先端で考えている
小鳥が鋼のような
翼を上下させる 空気が
攪拌されて 何かの破片の
ように キラキラと輝く朝―
2
急に忘れかけていた言葉が
頭を寄切る それは独語で
<Etwas>というのだ あらゆる
存在の許されて然るべき刻―
3
何度か目蓋をこすると
眠気が宙空に拡散されて
後は 冷たい空が
冷たく新鮮な空気を起こす
4
カンナの咲いている畑の
中に カラスが一羽 その
黒々とした体で 何度も
嘴を突き刺している
5
あやうく開かれた日―
この一日に何をしよう
何ができる? そのことを
命の先端で考えている