ポエム
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梅雨の晴れ間
星の均衡が 樹の枝に
掛かったまま動かない
美しい灯りを含んだ夜が
朝に向かって一歩を踏み出す

始めから描かれた距離が
少しずつ縮まってゆく
それはアジサイの花の咲く
溌剌とした夜明けを予想させる

梅雨の晴れ間 一杯の
コーヒーから今日を行ってゆくのも
微笑みが作る末広がりの
可能性が目蓋に刻まれているから―

いかに困難であろうとも
宿星との約束を果たすため
毎日を快闊に
諦めずに進むこと―

コーヒーが美味い 新しい
味覚の発展に 更に初々しく
この一日を祝すことに
何の恥じらいも要らない
21/06/03 22:07更新 / 武中義人



談話室



■作者メッセージ
毎日を快闊に―それが、私の望みです。

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