ポエム
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溢れゆくもの
ぼくは必要とする きみの胸が
ぼくの頬に向かって 真っ白い
バラの花のように開くことを―

そして 一発の銃声が起こると
鳩が血を流し 果実のなる
庭の上に明るい午後を告げる

(鳩は蘇生する)きみは身籠って―
新しい生命の樹として ぼくの両目に
神々しい未来を予告する

空気の苦い孤独のように
ぼくの飲み込めない食べ物のように
きみの視線のカサブタがぼくの脳髄を充たす

―さあ 太陽(ひ)が刻む一日―
とぼくは言った きみは
微笑んだまま緑の樹の幹にもたれた
20/08/07 18:59更新 / 武中義人



談話室



■作者メッセージ
明るさを育みながら、明日からの日々を、自然に送れればいいですね。

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