ポエム
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音楽
目蓋の底に そして 眠く重い
その目蓋の表面に 夢の醒め際
朝の小鳥の羽ばたきが
軽やかに転がってゆく

水晶のように肌理細かく
涼やかな音楽よ
楽隊は律儀に同じ音階を繰り返す
それらは新しい言葉となってぼくらに理解される

まだ 微睡みの香りの流れる この
広い朝に展開する分厚い雲よ
昨夜は雨でした それがほれ
こんなに爽やかな夜明けに変じた

透明な翼ですり抜けてゆく ぼくの
魂の中の組曲は 隣で寝ている
あなたの白い二の腕のタクトによって
あからさまに今朝を歌う
20/07/21 16:00更新 / 武中義人



談話室



■作者メッセージ
朝は常に今日以降の、可能性です。

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