裸木の夢
春の陽気に緑が色づいて
あんなに寂しかった街路樹も暖かそう
取り敢えず、暖かい
風も、道も、石の壁も、暖かい
落書きをそこに見つけた
掴みどころのない言葉だけど
ぽっかり空いた心の隙間みたいなところに
上手く滑り込むようで
目が覚めるとベッドに一人
手元には何もなかった
夜、裸木の夢
あんなに寂しかった街路樹も暖かそう
取り敢えず、暖かい
風も、道も、石の壁も、暖かい
落書きをそこに見つけた
掴みどころのない言葉だけど
ぽっかり空いた心の隙間みたいなところに
上手く滑り込むようで
目が覚めるとベッドに一人
手元には何もなかった
夜、裸木の夢