雲のようにふわふわと流されながら
生きていけたら楽なのかもな
でも残念なことに私は雲でなく人間だ
そんな生き方はできない

絶望まみれのこの世界で生きていれば
心は汚れてゆくし傷ついてゆく
しかもそれはどうしようもないことなのだ
ああため息が出る

多くの人間はそんな世界で
なんだかんだ生きている
「上手く生きられる人が羨ましいな」
そんなことを思う

一方で
そんな世界に嫌気が差して
去ることを選ぶ者もある
それが正しいのか間違ってるのかなんてわからない
多分正しいも間違いもないだろう

生きることは苦痛か
いっそ死んだ方が楽か
20年ほどしか生きていない私には分からない
80年生きても分からないかもしれない

この世界は窮屈で息苦しい
その中で絶望や諦念が私の心を支配する
それを手放すことが一瞬でもできたなら
いややっぱり無理かな
またため息が出る

絶望のない世界なんて存在しないだろうし
私はこれからもため息をつくだろう
ただ私を「生」につなぎとめておく錨のようなものがあれば
死なずにはいられるだろう
それを見つけられると期待して今日も生きていようか