ポエム
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タナトス
生に対する欲動は
ありふれたもので
通常自覚されない
しかし
死に対する欲動は
ある種異常であるから
「死にたい」という言葉になって
自覚される

一方で
死に対する欲動があっても
生きてはいるのだから
生に対する欲動が
ゼロになるわけではあるまい

むしろ
死への欲動が訪れるとき
われわれは
どうしようもなく流れる生の欲動を
「本当の意味で」
自覚するのではないだろうか?

生について考えるためには
死について考えることを
避けては通れない
両者は表裏一体で
切り離すことができない
20/12/24 20:44更新 / 心臓



談話室



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