ポエム
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見知らぬ
ある時誰かが、部屋の扉をコンコンと
二、三度ノックした。
待っても何も起こらないので、僕は忘れることにした。

ある時何かが、窓の外にぶつかって
バタバタと暴れるような音が聞こえた。
ベッドの中に入っていたから、僕は忘れることにした。

その主が何であろうと、関係ない。
扉も窓も開けなかったのだから。
見えないものは見えないままで、
知らないものは知らないままで。

分からない方がいいことが、この世にはある。



23/09/19 23:57更新 / 末葉一々



談話室



■作者メッセージ
実体験を元にしてます。

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