ポエム
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ハレ終わり
管理される者が 初めて人を管轄した。
生まれも育ちも根っからの傍観者で、
局外中立の安全運転。
文化祭中は教室が定位置だけど、
今回限りはそうじゃない。
知り合い居ない大学で、
どうにか友達作れはしないかと
下心もあれど
それより行事を楽しめぬ
自分の気質に嫌気がさした。
体も心も力無く
「まあいいや」で全て投げ出し
終えた春、
思い出取り戻したい訳では無い。
ただこれ以上、得られる時間を無駄にはしない。
その思いだけが全て。
勤めて色々あった。
後悔もした、二度とやるかと思うこともあった。
後ろ指さされ無能と謗られても
ボランティアだからと降りられない、
中間管理職の辛酸も舐めた。
結局、展示や模擬店を遍く回れはしなかった。
祭りの最終日まで、気が抜けぬ日々であった。
けれどたった一週間ほどの苦楽を共にした、
軽口を叩き合う程の仲間ができたことに比べれば、
何ということはないだろう。

23/11/01 00:19更新 / 末葉一々



談話室



■作者メッセージ
お待たせしました。
これからも期末レポートやらがあるので、落ち着けるのは、今よりもっと寒くなってからだとは思いますが、ひとまず区切りがついたので再び投稿させていただきました。

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