ポエム
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猫属を謳う・其の二
宵の口にて訪ねましょう
夜道を辿れば光る目迎える
君は小さな小さな肉食獣
足に擦り寄り尻尾を巻きつけ
甘えた声で細く鳴いて

触れたと思えばスッとすり抜け
屋根の上からにゃあんと告げる
君は愛しい猫 猫 猫の子
闇に溶け入るような檳榔子黒
月は煌々 雲は流れる
大きく伸びをしたら 次は何処行く?

酔いが覚めたら尋ねましょう
どれほど尽くせど満足しない
奪われたものはそのままで
悪い人だね?愛しいひとよ
少しばかりは側に居てくれ

捕らえたと思えばパッと消えて
屋根の上からにゃあんと告げる
君は愛しい猫 猫 猫の子
昴のように煌めく瞳は青金石
天は悠々 風が流れる
大きく欠伸をしたら 次は何処行く?

23/09/30 10:20更新 / 末葉一々



談話室



■作者メッセージ
詩とは何ら関係がないのですが、
ラピスラズリと猫といえば
真っ先にバロンが浮かびます。

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