ポエム
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ある日の贈り物。
ある冬の日のお話。

学校帰りの電車の中、
片手に単語帳を、もう片方の手では吊革を持って
私は揺られていた。

だけどどうしてずっと単語帳を無心で見ていられて?

というのも、

その電車に乗ってから一駅過ぎた辺りで、
遠い太陽から夕陽の妖精がやってきて
光の結晶を撒きながら目の前で舞い始めたの。
その瞬間、車内はクロッカスの色に染められたわ。

どうして幸せにならないでいることができて?
ただの日常に
こんなにもすてきな時間が訪ねてきてくださるなんて
どうしてこの時を詩に書き出さないでいられて?

あのひとときは
私に期待というものを教えてくれたわ。

最近少し頑張っているから、
優しい神様が
私にご褒美をくれたのかしら。
21/08/16 09:33更新 / すず



談話室



■作者メッセージ
すてきな短い時間でした。

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