ポエム
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たまにふと悲しくなって泣きたくなるんだけど、
それは自分に仲間がいないからじゃない。
誰かに意地悪をされたとかそんなことでもない。
自分が自分を認められていないからなんだ。

自己肯定感が低い?
もっと自信を持とうよって?
少し違うかな。
なんていうか
自信を持てる自分にならなくちゃいけないって
そういうことなんだ。

自分を飾ればいい?
自分にぴったりの特技でも見つけられたらいいって?
それも少し違うかな。
なんていうか
限られた自分の命の時間を犠牲に
自分を信じ抜いて一生懸命生きろって
そういうことなんだ。

私達はある日
お父さんとお母さんに大切な身体を作ってもらった。
でもその時は
真っ暗で狭くて光のないお母さんのお腹の中にいた。
そこは一見寂しい世界だったけど、
私達は稀で貴重な有難い身体を授かったから、
自分で、
自分にぴったりの1番すてきな「灯のついたろうそく」
を見つけ出してきて、
それでこの世界に生まれてきた。

身体をもらえたから私達は今を生きている。
自分で選んだ命を生きている。

生まれる前のことを思い出して。
光も音もなかったけど、温もりがあった。
でも今は、光も音も温もりも、みんなあるじゃない。
だからさ、
寂しくならないで。
自分の大切なろうそくに
もっともっときれいな明るい陽をつけて輝こう。

自分で選んだ大切な命は
結局自分が大切にするしかないからさ。
だからさ、
自分を信じよう。
輝こう。
それで精一杯自分を認めよう。
21/08/16 09:33更新 / すず



談話室



■作者メッセージ
私はよく寂しくなって流れない涙を流そうとしたくなることがよくあります。皆さんはありませんか?たくさんのことを考えて自分を励ましますが、忘れた頃にまた何から来るのか分からない寂しさにかられるのです。どうしてなのでしょう。どうしたらいいのでしょう。それとも、みなさんも同じなのでしょうか。

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