ポエム
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美しい金木犀からの贈り物。
今日の朝
外に出ると
今年の金木犀の花花は
台風によって
満開になってから
まだ1週間も経っていないのに
全て散っていました。

つい最近まで
彼女達は
見上げてみれば
この世には幸せという名の花がある
とでも言うかのように
たくさんで集まって
輝いていたのに、
今では枝と切り離され
それぞれ別の道に
旅立っていました。

とてもか弱い命だったことに
気づかされました。

しかし、
彼女達は
地に飛ばされて
どんなに踏まれても
みんなケラケラ楽しそうに笑っていました。
消えそうになっている子もいました。
しかしそこにも幸せの花であるという
強い気持ちがありました。

彼女たちが降り立った地上は
どこよりも華やかで明るくて綺麗でした。

彼女たちを見ると
私の鬱な心はほんのり優しくなるのでした。

彼女たちは
あと数週間のうちに
影を残すことなく
いなくなってしまうでしょう。

だから今年の十月に散ってしまった
彼女たちがくれたこの幸せを
来年の十月まで
私が引き継いでいかなければならないと
思いました。
21/08/16 09:29更新 / すず



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