君とはずっとただの友達だったのに
いつしか君を好きになっていた自分に気がついた。
君の気持ちは全然分からない。
だけど君に私への好意がないことは感じ取れてしまうんだ。

今まで普通だと思っていた楽しい会話を
勝手に全部君の思わせぶりと感じてしまう。
そんなの結局欲しがりの私が
妄想で脚色を加えた世界で
どうせ君は私が考えているのとは
全く違う世界にいるんだろう。

私は君と会話をする度に
飛び跳ねるくらい嬉しくて
2日後くらいまでずっとにやにやしちゃうんだ。

だけど同時にそんなずるい君に
なんだか腹が立ってしまう。
こんなに好きにさせるくせに
どうせ私の事なんか好きじゃないんだろう。
それが良く伝わるんだから辛いよ。

私はいつも君のことしか考えてないけど
私は君の頭の中の1/200くらいでしかないんだろう。

私は君のことなんか好きになりたくなかった。
私が君に私を好きにさせて弄んでやりたかった。
ああ、
どうして私は君を好きになってしまうの。
どうして君は私を好きになってくれないの。

君のことなんか恋したがりの私が
たまたま手に取ってみただけだって
言ってやりたい。

だからお願いだから
もうこれ以上好きにさせるなって。
君と関わる度に
私はとことん馬鹿になってしまうんだから。

■作者メッセージ
恋をするととことん馬鹿になります。すずです。