ポエム
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子どもは舞って、
重い荷物を持って
バイトから学校へ向かう。
今日は叱られた。
だからコンビニのメロンパンの前で
こいつに癒してもらおうかと奮闘した。
甘いものに頼るのはやめにした。

あーだり。


そこに天使は現れた。
彼女は小学一年生ぐらいの年頃の女の子だった。
子鹿のような小さな身体で
お出掛け着を着て
背が高くすらっとしたお母さんの周りを
舞いながら歩いていた。

言葉の通り待っていたのだ。
両手をゆったりとひらひらさせて
たたったったたっ
と足をもつれさせながら
リズムよくはねていた。

そして
不意におじさんにぶつかりそうになりつつ
慌てずさっと横によけて、
黙ってお母さんの手を握り、
それからは大人しく歩いて
去っていった。
23/05/09 14:58更新 / すず



談話室



■作者メッセージ
実在していました。

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