ポエム
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君が追いかけてくれたあの階段で 私は今日もゆっくり歩く。
数ヶ月前のある日の夜のこと。

思いもしない帰り道、
君とあの夜の階段を歩けたことは
空で星が光るように
私の心を弾けさせた。



この日以来、
私が彼と会うことはなかった。

私は今でも
あの階段を歩く時、
後ろを振り返らずにゆっくり歩く。
もしかしたら今日、
歩いている私の肩にまた
私を驚かせようとしてくれるかもしれない
そう期待して。
でも私はもう驚いたふりしかできないよ。
あの坂で驚くことは
もうないのかもしれないけど。

今日、
その階段を歩いていた時
私は目の前の月を見て、
つい
後ろを振り返ってしまった。
もちろん彼はいなくって
私は今日も
1人で寂しくゆっくり帰った。
21/08/24 22:07更新 / すず



談話室



■作者メッセージ
もともともっと長い詩だったのですが、
いろんな気持ちから真ん中らへん削っちゃいました。
正直、私は彼に恋していなかったのでしょう。寂しさを紛らわせてくれるだけでよかったのかもしれません。私が失礼なやつでした。

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