ポエム
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ありがとう
私はもともと彼とあまり接点がなかった。

彼が深く傷つきとても悩んでいたとき
たまたま私はそれに気付いて
助けてあげることができた。

彼は私の言葉を聞いて
少しずつ明るくなっていった。

私の言葉で彼を助けることができた。
私は嬉しかった。

ある時、
彼は他の子にも
前から話を聞いてもらっていたんだ
と何気なく私に言った。

私はその言葉を聞いて
なぜだか寂しくなった。

私だけで
彼を助けたわけではなかった。


彼が元気になれたのだから
良かったはずなのに、
どうして私はこんなにも
寂しい想いをしているのだろう。

こんな自分に恥ずかしくなった。


彼を助けたくてたくさんの言葉を言った。
だけどそれは
彼にとっての特別な何か
になりたかったからなのだろうか。

もともとは違った。
だけど今は
彼にとっての1番大切な人
になりたいと思ってしまっている。

こんな自分が嫌だった。


私が思っていることを彼に伝えると

彼は私に言ってくれた。
これからもっと仲良くなっていこう!
そしたら、寂しくなくなるよ!
と。

今私は彼がいなくなってしまったら
涙の海に溺れるだろう。

彼が私を大切にしてくれていることに
ありがとうと言いたい。
24/07/09 18:35更新 / すず



談話室



■作者メッセージ
人間の汚い部分が目に見えるようで自分でもとても嫌です。
だけど、今どうしても彼から離れることはできません。
いつか寂しくなくなるといいです。

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