神様
透明なグラスにポツポツと水滴が浮かぶ。
覗かれた水は、静かなつらで光と戯れていていた。
もしもがあるなら私は神様になりたかった。
見えないものを抱きしめた時ほど哀しいことはなかった。
カケラばかりを知りすぎて、
あなたの痛みを知らなくて、
私はどうしようもない喪失感、悲しみ、虚しさ、悔しさのようなものを感じた。
私が神様でなかったのは、あなたのそばに居たかったから。
もしも私が誰よりも不幸であったなら、あなたの全てを呑み込めたのか。
見えない感情、変わらない過去、その人全て、好きと伝えたい。
それには遠くて、辛くて、届いてはくれない。
分かってる。
何もなくても今日は進む。
それでも好きだから。
それだけが確かだと分かるから。
グラスに唇が触れる。
水がぬるくなっていることも知らなかった。
グラスについていた傷も知らなかった。
知っていたのは、私が泣いていることだけ。
覗かれた水は、静かなつらで光と戯れていていた。
もしもがあるなら私は神様になりたかった。
見えないものを抱きしめた時ほど哀しいことはなかった。
カケラばかりを知りすぎて、
あなたの痛みを知らなくて、
私はどうしようもない喪失感、悲しみ、虚しさ、悔しさのようなものを感じた。
私が神様でなかったのは、あなたのそばに居たかったから。
もしも私が誰よりも不幸であったなら、あなたの全てを呑み込めたのか。
見えない感情、変わらない過去、その人全て、好きと伝えたい。
それには遠くて、辛くて、届いてはくれない。
分かってる。
何もなくても今日は進む。
それでも好きだから。
それだけが確かだと分かるから。
グラスに唇が触れる。
水がぬるくなっていることも知らなかった。
グラスについていた傷も知らなかった。
知っていたのは、私が泣いていることだけ。