海に恩を返すため
消えかけた中央線へ
わざと寄り添ったら
この道のカーテンレール
滑らせてくれないか
最後の三桁が鳴るから
膝を濡らす狂気ほど
辛い大量の水が
生を散らしたのは
自我と現実の天秤
喰われるだけの光
砂の城が威張りだす
旅人は 直し 壊してゆく
定まらない息の仕方
海に恩を返すために
私は浮雲のような対価を
ただ 削るのである
わざと寄り添ったら
この道のカーテンレール
滑らせてくれないか
最後の三桁が鳴るから
膝を濡らす狂気ほど
辛い大量の水が
生を散らしたのは
自我と現実の天秤
喰われるだけの光
砂の城が威張りだす
旅人は 直し 壊してゆく
定まらない息の仕方
海に恩を返すために
私は浮雲のような対価を
ただ 削るのである